オールイングリッシュの 子供英会話は効果があるのか?

Teaching
この記事は MyPace English (MPE) の英会話講師向け 研修資料と 講師との対話の 一部を 抜粋・編集したものです。

安心の 自宅レッスン!

なぜ オールイングリッシュの 英語授業に人気が集まるのか?
– テレビコマーシャルの影響も 大きい –

先日 ある 英会話スクール(仮にA社とします)の幹部の方と お話しをする機会がありました。 A社さんは 外国人講師だけを 取扱う、地域密着型の 堅実な英会話教室で、子供たちをメインに グループレッスンで、英語を教えています。

A社: 最近 子供向けの オールイングリッシュの授業の効果に限界を感じているんですよ。
MPE: 子供に英語を教えるのは 難しいですよね。 どの辺りに 限界を感じているのですか?
A社: Alligator や、Pineapple のような 具象的な 名詞は 覚えられるんですよ。 子供たちも。 そこから先、He, She, They など 抽象的な概念を理解するのは難しい。 主語がないから 動詞がつかない。 動詞がないから、ブロークン英語になってしまう。 だから ずっとフォニックスと ゲーム中心のクラスになってしまうんですよ。
MPE: なぜ、オールイングリッシュ以外の 教え方を 導入しないのですか?
A社オールイングリッシュ & ネイティブ講師 に ご父兄様が こだわるんですよ。 オールイングリッシュでないと、学習塾の英語 と差別化ができないんですよ。 子供たちは 日本語の説明があった方が 嬉しいんでしょうけどね。

英会話業界で お仕事の経験のある方なら 同じような 話し を聞いた事があるでしょう。

1 英会話レッスンは サービス・質の違い を 見える化 し、差別化することが難しい商品です。
2 差別化が 難しいので、 オールイングリッシュ & ネイティブ講師を セールスポイントにする手法が流行りました。
3 大手英会話教室が、広告を大量投下し、そのキャッチフレーズ(例: ネイティブでなければ 意味がない)が 消費者の方の間で、一般的な 常識となりました。
 市場が 成熟しにくい 英会話業界では、オピニオンリーダーが 知識人でなく、広告のキャッチフレーズとなったまま、30年以上の月日が流れてしまいました。

英会話業界は 教育産業に 位置しますが、他の教科に比べ ファッション的要素、誇示的消費の 側面もあるので、多様なサービス内容が あっても良いと思います。 ただ、情報過多にある 英語教育に携わる 私たち MPE は:
 正しい情報を収集して
 質の高い 仮説を立て (学習成果は個体差が大きいので、論理はあくまで 仮説である)
 無駄な事はせず (ゲームやダンスから英語を覚えるなど)
 合理性のみを 追求することなく (たちまちペラペラ など)
理にかなう、中庸な 英語教授メソッドを 確立して、情報共有することが 大切であると考えます。

日本人講師による 英会話 個人レッスン はネイティブの 及ばない領域
– 脳に配慮する形で プログラミングする –

MPE に入会される方は、日本人講師による 日本語を交えた 英会話 個人レッスンを求めているので、オールイングリッシュの 授業を求める人は いません。 むしろ オールイングリッシュ = 楽しいだけで 実にならない という考え方を 持つ 英語に精通した方や、海外在住経験のある ご父兄さま が多いように見受けられます。

基本的な考え方
人間の脳は 左右で機能が違い、一般に 左脳が言語 をつかさどり、右脳が 言語以外の雑音の処理を行なっているといわれる。

つまり、日本人の子供の場合、日本語を左脳で理解する。 そして 右脳が 言語以外の雑音 – 英語も 右脳で雑音処理すると考えます。

Q. 子供たちは Banana とか Dog とか、英単語をすぐに覚えるのは どうしてですか?
A. 言語をつかさどる左脳は 言語操作 の機能を有しています。 Banana や Dog と 名詞を記憶するだけでは、言語操作 をしているとは言えません。
記号として名詞を 記憶している状態です。 例: セミはミンミン、犬は Dog。 ← これは 記憶であって、言語を操作する 力ではありません。 音を記憶するのは 右脳の役割です。

右脳で 音を処理する – 例えば It’s a big brown dog. 位であれば、オールイングリッシュでも 子供は理解できる。
しかし、子供自身が It’s a big brown dog. と 自発的に 英語を発話するのは オールイングリッシュのレッスンでは 時間がかかります。

そして 耳(音)を頼りに 右脳だけで Those dogs are running. と Those dogs run quickly. を使い分けられる子供はすごく少ないと 思います。

この2文には 難解な単語は 一つもありません。 課題が 音(音声・音韻)から、統語論(Syntax) に移動しているのです。 統語論 は 論理です。 音声、音韻の延長で、統語論(初歩 の文法)は 理解できません。 右脳から、左脳にスイッチする瞬間が必要です。

音は右脳英語の決まり(初歩の文法)は左脳と、子供たちの脳の動きを 考えながら、左脳的情報と、右脳的情報を 使い分けを 意識して 進行するのが MPE の キッズ英会話の進行で、これは ネイティブ講師には できない技法です

単に 日本語を使う、使わないという問題でなく、右脳アプローチ(音声、音韻)と、左脳アプローチ(言語操作能力)を 使い分ける。 かたまり (Chunk) で覚えるものは右脳系、要素に分解した方が分かりやすいことは 左脳系。 この MPE の基本メソッドは、子供たちの 脳に負担がかからない – 左脳と右脳を うまくスイッチすることを 前提に プログラミングされています。

まとめ
オールイングリッシュで 外国人の先生と 我が子が 楽しそうに 交流しているのを見ると ご父兄様は 嬉しい気持ちになるのは当然でしょう。
しかし、外国人先生の話す英語は理解しているようだが、自分から英語を話すことはない という 長いトンネルに入ってしまう。

自分から英語を話すことはない という Issue を抱えた 子供たちにとって、私たちは Solution Giver としての 役割を果たしている – そう考えると このお仕事の やりがいは 大きい事に 気がつくでしょう。

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